詳解Swift第3版(11)〜拡張

2017. 12. 31
この記事は詳解Swift 第3版(初版第1刷)を元に、Xcode 9.0(Swift 4.0)下における差異を記述しています。



CHAPTER 11 拡張



●11.1 拡張の宣言


・システムの既存の型に対する拡張定義の例

List11-1 において、「詳解Swift第3版(05)〜基本的なデータ型」の「5.4 文字列と文字/文字列の長さ」で説明した通り、(Character 単位での)文字列内の文字数はインスタンスプロパティ characters を使用せず、count プロパティのみで取得できます。

return self.characters.count    // .characters は不要

return self.count

また細かい話ですが List11-2 において、CGRect の拡張定義で最後の閉じ括弧 } が抜けているので追加しましょう。



●11.2 拡張定義とプロトコルへの適合


・プロトコルへの適合

List11-3 において、プロトコル ExpressibleByFloatLiteral 内の FloatLiteralType は付属型の宣言なので、現在は typealias ではなく associatedtype になっています。
ExpressibleByFloatLiteral は Swift の標準ライブラリに入っているので、自分で記述する必要はありません。)

associatedtype FloatLiteralType

また「ExpressibleBy〜Literal」という名前のプロトコルは、付録 A.1.6 ではなく A.1.4(P.434)に示されています。


・プロトコルに適合するための定義がすでに存在する場合

List11-5 において、「SBクリエイティブ:詳解 Swift 第3版 正誤情報」に示されているように、列挙型 WordWithRuby の型名は Name の誤りですので修正する必要があります。



●11.3 プロトコル拡張


・プロトコル拡張に記述できること

List11-9 において、「SBクリエイティブ:詳解 Swift 第3版 正誤情報」に示されているように、プロトコル Datecle の綴りは Dateable の誤りですので修正する必要があります。



●11.4 集合とプロトコル


・プロトコル OptionSet

List11-16 の実行例において、最後の print 文に余分なハイフンが含まれていますが不要です。

print( ro-om.rawValue )    // error: use of unresolved identifier 'ro'

print( room.rawValue )    // 7



SBクリエイティブ:詳解 Swift 第3版 正誤情報

Qiita/Hashable

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詳解Swift第3版(10)〜プロトコル

2017. 12. 26
この記事は詳解Swift 第3版(初版第1刷)を元に、Xcode 9.0(Swift 4.0)下における差異を記述しています。



CHAPTER 10 プロトコル



●10.2 プロトコルと型


・Objective-C のプロトコルを利用する

Swift と Objective-C を組み合わせたプログラミングについて、「CHAPTER15 Objective-C との連携」とありますが、正しくは CHAPTER16(P.381)です。



●10.3 プロトコルと付属型


・付属型が適合するプロトコルを指定

List10-7 において、プロトコル Integer の指定でエラーが出るようになりました。

associatedtype Element: Integer    // error: 'Integer' has been renamed to 'BinaryInteger'

Qiita/Swift EvolutionのAcceptedステータスまとめ (2017.1.27)」や「Qiita/Swift4で何がかわりそうなのか」によると、整数のプロトコルに変更があったようです。

これに関しては「Xcode Release Notes(Xcode 9.0/Swift/New Features)」に、その旨の記述があります。

「整数プロトコルの新しいファミリにより、より一般的なアルゴリズムが可能になります。

  • Numeric:算術演算子をサポートする型

  • BinaryInteger:バイナリ表現を持ち、ビット単位の演算をサポートする整数型

  • FixedWidthInteger:固定サイズを使用し、オーバーフローを伝える算術演算の概念をサポートする整数型

異種比較が可能になり、比較する際の numericCast(_:) が不要になりました。
例えば (42 as UInt) > (0 as Int) が動作します。

スマートシフトの導入により、負になった際に値をシフトしたり、numericCast(_:) を呼び出さずに別の整数型の値でシフトすることができます。
結果の型はシフト後の値の型となります。

toIntMax() と init(_:IntMax) は廃止されました。
numericCast は最大幅の整数を介さずに異なる整数型間で直接変換します。(
SE–0104) 」

したがって次のように修正する必要があります。

associatedtype Element: BinaryInteger


・付属型定義における associatedtype と typealias

List10-9 において、プロトコル Hybrid の定義中で付属型 Cycle の継承するプロトコル Integer を指定していますが、上記の通り BinaryInteger に修正する必要があります。


・プロトコル定義における Self

List10-10 において、プロトコル VectorIntegerArithmetic の定義中の付属型 Element への継承プロトコルも同じく BinaryInteger です。



Qiita/Swift EvolutionのAcceptedステータスまとめ (2017.1.27)

Qiita/Swift4で何がかわりそうなのか

詳解 Swift 第4版(Amazon)


詳解Swift第3版(09)〜メモリ管理

2017. 12. 23
この記事は詳解Swift 第3版(初版第1刷)を元に、Xcode 9.0(Swift 4.0)下における差異を記述しています。



CHAPTER 09 メモリ管理



●9.2 強い参照の循環


・インスタンスが解放できない場合

旧版(「詳解Swift改訂版(09)〜メモリ管理」の同項参照)の時も指摘しましたが、プロトコル CustomStringConvertible の採用に伴う description は、関数ではなく変数として記述する必要があります。

func description: String {    // error: expected '->' after function parameter tuple

var description: String {


・弱い参照

P.214 の実行例において、最後の行の print 文で警告が出ます。

print(who)    // Expression implicitly coerced from 'Student?' to Any

これも旧版(「詳解Swift改訂版(09)〜メモリ管理」の同項参照)で指摘したように、オプショナル型を開示せずに出力しているためで、「SBクリエイティブ:詳解 Swift 第3版 正誤情報」にあるように if 文で判定するか nil 合体演算子を使うと良いでしょう。

print(who ?? "nil")



SBクリエイティブ:詳解 Swift 第3版 正誤情報

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詳解Swift第3版(08)〜クラスと継承

2017. 12. 20
この記事は詳解Swift 第3版(初版第1刷)を元に、Xcode 9.0(Swift 4.0)下における差異を記述しています。



CHAPTER 08 クラスと継承



●8.1 クラス定義


・クラスの概要

List8-1 において、メソッド inc() 内でメソッド advance(min:) を呼び出していますが、引数ラベルが省略されています。
また行末を示すセミコロンはあっても問題はありませんが不要です。

self.advance(1);    // 引数ラベルが必要。セミコロンは不要。

self.advance(min: 1)



●8.3 継承とサブクラスの定義


・継承と型推論

冒頭に「List8-3 の例のように、〜」とありますが、クラス Time を継承したクラス Time12 の定義は List8-2 です。

また型 AnyObject や型 Any のダウンキャストについて、「ちゃんとキャストできるかどうかは〜」という文脈から、強制的キャストの as! 演算子ではなく条件付きキャストの as? 演算子を使用するという方が適切に思えます。

それとAnyObject 型と Objective-C との情報交換について、「対応づけられたデータ型」は 15.2 節ではなく 15.3 節(P.365)です。



●8.4 開放時処理


・デイニシャライザを使った例

詳解Swift改訂版(08)〜クラスと継承」の「8.4 解放時処理/解放時処理とデイニシャライザ」で述べていますが、プレイグラウンドで試す場合には Resources へのテキストファイルの追加とファイルパスの取得が必要になります。

クラス WordReader の動作確認に使用する text.txt ファイルは「SBクリエイティブ:詳解 Swift 第3版 サンプルダウンロード」の Chap08 フォルダ内にあります。

まず Xcode のメニューで View/Navigators/Show Project Navigator を選択し、Resources フォルダに text.txt ファイルをドラッグ&ドロップして追加します。

8048.png  

次にインスタンスメソッド path(forResource:ofType:) で Resources に追加した text.txt ファイルのパスを取得します。

let path = (Bundle.main.path(forResource: "text", ofType: "txt"))!


後は関数 readIt() 内で WordReader(open:) の引数として "text.txt" の代わりにパスを渡すだけです。

if let reader = WordReader(open: path) {



●8.5 遅延格納型プロパティ


・ファイルの属性を遅延評価する例題

List8-21 において、遅延評価するプロパティ size の定義で Int 型を明示しないとコンパイルエラーになるとありますが、型推論が強化されたのかエラーが出なくなっています。

lazy var size = self.getFileSize()    // エラーなし

ただ無用の混乱を避けるため、推奨されない限り型は明示した方が良いと思われます。



Linux コマンド集 一覧表/stat - システムコールの説明

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詳解Swift第3版(07)〜演算子

2017. 12. 10
この記事は詳解Swift 第3版(初版第1刷)を元に、Xcode 9.0(Swift 4.0)下における差異を記述しています。



CHAPTER 07 演算子



●7.2 演算子の定義


・二項演算子の定義

List7-1 において、「詳解Swift第3版(05)〜基本的なデータ型」の「5.4 文字列と文字/文字列の長さ」でも述べましたが、文字列内の文字(Character 値)数を数えるには count プロパティを使用します。

let pad = w - str.characters.count    // .characters は不要

let pad = w - str.count



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