スライドショーの画像配列をXML化

2010. 06. 13
基礎からのiPhone SDK 改訂版』の『スライドショーの作成』で作ったスライドショーアプリケーションに改造を施していきます。

今回はソースコードに直書きしていた画像配列を、プロパティリストとしてソースコードから分離する改良です。


●本書とサンプルコードの相違点

出版社のサイトにあるサンプルコードと本書の内容が異なるので、相違点を説明します。

本文中では、画像配列を生成するユーザ定義メソッドのanimationImagesをプロパティリスト用に書き換えていますが、サンプルコード(展開先は『iPhoneBG2/SampleCode/60.02.Slide ( 配列リソース )』)ではanimationImagesメソッドをそのままにし、プロパティリスト用のメソッドとして新たにsetupImageArrayFromResourceを追加、同メソッドをモード変更のchangeOrder:で呼び出す構造になっています。

しかしこの構造では、

・ソースコードから画像配列を分離しきれていない
・ほぼ同内容のメソッドが2つ存在する
・モード変更しないとsetupImageArrayFromResourceが呼び出されない

という問題がありますので、本書のようにanimationImagesを書き換えるのが正解となります。


●プロパティリストの作成

プロパティリストはKeyとValueを対として情報を格納するもので、XML形式で記述します。

テンプレートで自動生成される、アプリケーション情報を格納するinfo.plistが特に有名です。
(info.plistのあまり詳しくない説明は『Xcodeのプロパティリストエディタ』を参照してください)

今回はスライドショーで使用する画像をプロパティリストとしてXMLで記述し、ソースコードから分離して独立性を高めるのが目的です。

プロパティリストの生成は、XcodeのResourcesフォルダを右クリックしてコンテキストメニューの『追加』→『新規ファイル...』を実行します。

420

左ペインの『Mac OS X』下にある『Resource』を選択し、右上ペインの中から『Property List』を選択して次へ進み、ファイル名を『imageNames.plist』とします。

『Root』KeyのTypeを『Array』とし、アイテムを追加していきます。

Key名とTypeはそのまま、Valueに使用する画像ファイル名を入力します。

421


●animationImagesの修正

本書では正確には『animationImagesFromResource』とメソッド名を変更していますが、呼び出している他のメソッドも書き換える必要が出てくるので、ここではanimationImeafesそのままにしています。

メソッド名を変える場合は、awakeFromNibとchangeOrder:の記述も変更してください。
(同名のanimationImagesプロパティは変更しないように注意してください)

(太字が追加・修正した部分)

- (NSArray *)animationImages {
    // XMLファイルのパスを取得
    NSBundle *bundle = [NSBundle mainBundle];
    NSString *path = [bundle pathForResource:@"imageNames" ofType:@"plist"];

    // XMLファイルを読み込んで配列を生成
    NSArray *imgNames = [NSArray arrayWithContentsOfFile:path];

    int iCount = [imgNames count];
    int i;

    // 画像を格納する空の配列を生成
    NSMutableArray *imgs = [NSMutableArray array];

    for (i = 0; i < iCount; i++) {
        // ファイル名を配列から取り出して画像のインスタンスを生成
        NSString *imgName = [imgNames objectAtIndex:i];
        UIImage *img = [UIImage imageNamed:imgName];

        // 画像のインスタンスを配列に追加
        [imgs addObject:img];
    }

    // 表示順が画像順かシャッフルか判定
    if (segShuffle.selectedSegmentIndex ==1) {
        int i;
        // 配列の個数を取得
        int count = [imgs count];
        // 現在の日時で乱数のシード値を変更
        srand([[NSDate date] timeIntervalSinceReferenceDate]);

        for (i = 0; i < 10; i++) {
            // 乱数の生成
            NSUInteger pos1 = rand() % count;
            NSUInteger pos2 = rand() % count;
            // 要素の入れ替え
            [imgs exchangeObjectAtIndex:pos1 withObjectAtIndex:pos2];
        }
    }
    // 配列を返す
    return(imgs);
}

422

改造した部分の内容は、プロパティリストのパスを指定して読み込み、画像のファイル名を配列として取得、その画像ファイル名から画像のインスタンスを可変配列に一つずつ追加して行くというものです。

最初にプロパティリストのパスを取得します。

mainBundleメソッドで現在実行しているアプリケーションのディレクトリ位置を確認し、pathForResource:ofType:メソッドでファイル名と拡張子からファイルを特定します。

mainBundleとpathForResource:ofType:メソッドの詳細については『Foundation(バンドル)』を参照してください。

次にプロパティリストの内容(画像ファイル名)の固定配列imgNamesを生成します。

imgNames配列から要素数を取得し、forループで空の可変配列imgsに画像のインスタンスを生成しながら追加していきます。

objectAtIndex:メソッドで画像ファイル名を固定配列imgNamesから取得、そのファイル名からimageNamed:メソッドで画像オブジェクトを取得し、addObject:メソッドで可変配列imgsに追加となっています。

imageNamed:メソッドの詳細については『スライドショーのメソッド(1)』を参照してください。


・arrayWithContentsOfFile:
(NSArrayクラス)

+ (id)arrayWithContentsOfFile:(NSString *)aPath

指定したパスのファイルの内容から、含まれている配列を生成して返します。

ファイルが開けない、またはファイルの中に配列が含まれていない場合はnilを返します。

aPathで指定したファイルの中に含まれる配列はプロパティリストオブジェクト(NSString、NSData、NSArray、またはNSDictionaryオブジェクト)のみ認識できます。

aPath:writeToFile:atomically:メソッドで生成される文字列を含む配列のファイルパスを指定します。


・array
(NSArrayクラス)

+ (id)array

空の配列を生成して返します。

このメソッドはNSArrayの可変サブクラスで使用されます。


・objectAtIndex:
(NSArrayクラス)

- (id)objectAtIndex:(NSUInteger)index

indexの位置にあるオブジェクトを返します。

indexが配列の要素数より大きい(countで返される値以上の)場合、NSRangeExceptionが発生します。


・addObject:
(NSMutableArrayクラス)

- (void)addObject:(id)anObject

レシーバの最後に指定したオブジェクトを挿入します。

重要:anObjectがnilの場合、NSInvalidArgumentExceptionが発生します。

anObject:レシーバの内容の最後に追加するオブジェクトを指定します。
この値をnilにしてはいけません。



参考文献

NSArray Class Reference

NSMutableArray Class Reference

基礎からのiOS SDK基礎からのiOS SDK
(2010/10/09)
鶴薗 賢吾、松浦 健一郎 他

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